夜も更けた頃、机に向かってカタカタとキーボードを叩き、期限間近のレポートを仕上げていました。静まり返った部屋の中で、唯一の音はプリンターが紙を吐き出す音。やっと完成に近づき、「これで一息つける」と思った矢先、プリンターが突然止まってしまいました。画面に表示された「インク切れ」の文字が、暗い部屋の中で妙に鮮明に浮かび上がります。
時計を見れば深夜。コンビニに走るわけにもいかず、他に手立てもなく、ただ呆然とするしかありませんでした。普段の自分なら、インクの予備があるか確認していたはず。でも、今回は気が回らなかったのです。小さなミスが、こんなにも大きな困りごとになるとは思いもよりませんでした。
「ああ、あの時に買い置きしておけば…」と後悔が頭をよぎります。夜中の静けさが、焦る心をさらに煽るようで、気持ちの焦りは増すばかり。次こそは、同じ失敗を繰り返さないよう、買い置きのインクを必ず確保しておこうと心に強く誓いながら、途方に暮れる夜でした。