糖尿病とは、インスリンというホルモンの不足や作用の低下により、血液中のブドウ糖濃度が上昇してしまう病気です。簡単に言えば、血糖値が高くなります。でも、お医者さんによる診断がなければ、自分が糖尿病かどうかわからないことも多いのです。つまり、自覚症状がありません。 糖尿病のリスクファクター でも、自覚症状がなくても、心配する必要はあります。家系に糖尿病の人がいる場合や、肥満、高血圧、脂質代謝異常症、大血管疾患(心血管疾患や脳血管疾患など)の方は要注意です。あなたもその中に当てはまるのではないでしょうか。 糖尿病の自覚症状 さらに自覚症状がでると、もう糖尿病の可能性が高いのです。例えば、喉が渇く(口渇)から水分をよく摂る(多飲)、尿の回数が増える(多尿)、体重が減っていく(体重減少)、疲れやすさなどが続くのでしたら、早めにお医者さんに相談しましょう。血糖値が高いと意識障害に陥ることもあります。そうなる前に対策を講じるのは重要です。
糖尿病の診断
糖尿病の診断 血糖値とHbA1cの測定 糖尿病を診断するためには、血液検査で血糖値とHbA1c(ヘモグロビンA1c)のレベルを測定する必要があります。血糖値は、血液中のブドウ糖の濃度を示し、HbA1cは過去数ヶ月間の平均血糖値を反映しています。 血糖値は、空腹時の血液中のブドウ糖濃度を測定する指標です。一般的に、「空腹時血糖値」として知られる、最後の食事から8時間以上経過した後の血液検査結果を基に診断が行われます。また、食後2時間以内の血糖値を「ランダム血糖値」として測定することもあります。 一方、HbA1cは、赤血球内のヘモグロビンとブドウ糖との結合の程度を測定するものです。HbA1cの値が高いほど、過去数ヶ月間の血糖コントロールが悪かったことを示しています。一般的に、HbA1cの測定値が6.5%以上であれば、糖尿病と診断されます。
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1型糖尿病と2型糖尿病の違い
糖尿病は、原因によって1型糖尿病と2型糖尿病に分類されます。 1型糖尿病は、すい臓のβ細胞が壊れてしまう自己免疫疾患などが原因で発症します。若くして急に症状が現れ、自己免疫疾患などの病歴がある人に多く見られます。このタイプの糖尿病では、インスリンの不足のため、インスリン注射が必要となる場合があります。 一方、2型糖尿病は、体質や生活習慣の要因などが組み合わさることで発症します。中高年に多く見られ、遺伝的な影響や肥満、運動不足、高血圧などの要素が関与することが知られています。2型糖尿病の特徴は、インスリンの分泌不全やインスリンの効果の低下に由来します。初期は食事制限や運動療法でコントロールできる場合もありますが、進行すると薬物治療やインスリン注射が必要となることもあります。
これらの診断結果をもとに、糖尿病の治療方針や血糖コントロールの目標値を設定することが重要です。糖尿病の自覚症状がなくても、血糖値やHbA1cの測定で早期発見と治療につなげましょう。
糖尿病の管理
糖尿病の管理 糖尿病を診断されたら、どう管理すればいいのでしょうか?血糖値の管理と炭水化物と糖分の摂取に注意が必要です。では、具体的にどうすればいいのでしょうか? 血糖値の管理は、糖尿病をコントロールする上で非常に重要です。日々の血糖値のモニタリングが必要であり、医師の指示に従ってインスリン注射や血糖降下薬の服用を行う必要があります。また、食事や運動などの生活習慣の管理も欠かせません。 炭水化物と糖分の摂取には注意が必要です。炭水化物は血糖値を上げる作用がありますので、適切な量を摂るようにしましょう。ただし、全ての炭水化物を避ける必要はありません。栄養バランスの良い食事を心掛けることが大切です。 また、糖分の摂取にも注意が必要です。甘いものは美味しいですが、血糖値を急上昇させる可能性があります。特に加工食品やジュース、お菓子などは糖分が多く含まれているため、摂り過ぎには注意が必要です。甘いものを食べる際には、適切な量を守るようにしましょう。 さらに、適度な運動も糖尿病の管理には欠かせません。運動によって筋肉の働きが活発になり、血糖値を下げる効果が期待できます。日常生活でもできる運動から始めてみましょう。例えば、歩くことや階段を使うことなど、身近な運動でも効果はあります。 糖尿病の管理は継続的な取り組みが求められます。自分自身の健康に対する意識を高め、医師や栄養士の指導を受けながら、日々の生活を改善していきましょう。 ご注意ください、上記の内容は一般的な情報です。糖尿病の管理方法については、必ず専門家の指導を受けてください。
糖尿病と診断されたらやること:血糖値・HbA1cを管理し、炭水化物と糖分摂取に注意しよう はじめに 糖尿病の概要 糖尿病のリスクファクター 糖尿病の自覚症状 糖尿病の診断 血糖値とHbA1cの測定 1型糖尿病と2型糖尿病の違い 糖尿病の管理 血糖値の管理 炭水化物と糖分の摂取 まとめ 糖尿病と診断されれば、自己管理が重要です。血糖値とHbA1cの測定を定期的に行い、炭水化物と糖分の摂取に注意しましょう。症状の自覚がなくても、家族に糖尿病の人がいたり、肥満や高血圧などのリスクファクターがある場合は、糖尿病のリスクが高まります。早期発見と適切な管理は、重大な合併症を予防するカギです。自分の健康を第一に考えて、専門医の指導のもと、信頼できる情報を入手しましょう。
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