1. はじめに:理系大学生にとってiPadは必要か?
近年、大学生の学習スタイルが大きく変わり、ノートPCやタブレットの活用が一般的になりました。特に理系大学生は、数式の手書きノート、プログラミング、論文閲覧、CAD作業など、幅広い用途でデジタルデバイスを利用します。
その中でも「iPad Air」と「iPad Pro」は、学習・研究のための優れた選択肢として注目されています。しかし、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。本記事では、「iPad Air vs iPad Pro」 を理系学生の視点で比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
2. スペック比較:iPad AirとiPad Proの違いとは?
まずは、基本的なスペックを比較してみましょう。
項目 | iPad Air (M2) | iPad Pro (M2) |
---|---|---|
画面サイズ | 10.9インチ | 11インチ / 12.9インチ |
プロセッサ | M2チップ | M2チップ |
メモリ | 8GB | 8GB / 16GB |
ストレージ | 64GB / 256GB / 512GB | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB / 2TB |
ディスプレイ | Liquid Retina (60Hz) | ProMotion Liquid Retina (120Hz) |
Apple Pencil | 第2世代対応 | 第2世代対応 |
重量 | 約461g | 466g(11インチ)/ 682g(12.9インチ) |
価格 | 約9万円~ | 約12万円~ |
ポイント①:ディスプレイの違い
iPad Proは120HzのProMotionに対応しており、スクロールや手書き入力がより滑らかに動作します。一方、iPad Airは60Hzで、通常のタブレットと同じ表示速度です。手書きノートを多用する理系学生なら、書き心地の良いのは断然iPad Proの方です。
ポイント②:ストレージ・メモリの違い
iPad Airは最大512GBですが、iPad Proは最大2TBまで選択可能。プログラミングやCADデータの保存を考えるなら、iPad Proが有利です。また、iPad Proは16GBメモリ搭載モデルがあり、より多くのアプリを同時に動作できるので機能面から見ると遙かにiPad Proが有利です。
3. 学習用途別に比較:理系大学生にとって使いやすいのは?
(1) 手書きノート・数式入力
理系大学生にとって「手書きノート」が快適に取れるかは非常に重要です。
- iPad Air:Apple Pencilの書き心地は良いが、60Hzのディスプレイなのでペンの追従がわずかに遅れる。
- iPad Pro:120HzのProMotionにより、手書きがより滑らかに。
→ **結論:手書き重視ならiPad Proが優勢。**特に数式を多用する理系学生にはProMotionが便利。
(2) プログラミング・MATLAB・Python
- iPad Air:基本的なプログラミングやPythonの開発には十分。ただし、メモリが8GB固定で、多数のアプリを開くと処理が遅くなる可能性あり。
- iPad Pro:16GBメモリモデルなら、より快適に動作。特にJupyter NotebookやMATLABのWeb版を利用する場合、マルチタスク性能が重要。
→ 結論:プログラミングを本格的に行うならiPad Proが有利。
(3) 論文・PDF閲覧
- iPad Air:画面サイズが10.9インチで、1ページ表示がやや小さい。でも持ち運びは簡単です。
- iPad Pro:12.9インチモデルなら、A4サイズの論文をそのまま表示できるため、参考の論文を見る時に自分の書いているA4のレポ-ト用紙を見比べる時に無理がありません。
→ 結論:論文を多く読むなら12.9インチのiPad Proが最適。
(4) CAD・グラフィック作業
- iPad Air:簡単な3Dモデリングやグラフィック作業なら問題がありません。
- iPad Pro:処理速度が速く、Adobe IllustratorやAutoCADの操作がスムーズに動きます。
→ 結論:設計系の作業を行うならiPad Pro推奨。
4. バッテリー持ち・携帯性
- iPad Airは軽量で持ち運びが楽です。バッテリーも長持ちします。
- iPad Pro 12.9インチは大きくて重いが、大画面で見えるのが魅力的です。
→ 持ち運び重視ならiPad Air、作業スペース重視ならiPad Pro 12.9インチ。
5. 価格とコスパ:理系大学生におすすめなのは?
モデル | 価格(参考) | メリット |
---|---|---|
iPad Air (M2) | 約9万円~ | 軽量・コスパが良い |
iPad Pro (M2) 11インチ | 約12万円~ | 120Hz・高性能 |
iPad Pro (M2) 12.9インチ | 約16万円~ | 大画面・最強スペック |
iPad Airはコスパ最強で、基本的な学習用途には十分。一方、iPad Proは性能重視の人向けで、特に手書きノートやプログラミング、CAD作業をする理系学生には最適です。
6. 結論:どっちを選ぶべき?
- 「コスパ重視・軽量が良い」ならiPad Airです。
- 「手書きノートや論文閲覧を快適にしたい」ならiPad Proです。
- 「プログラミングやCADを本格的に使うならiPad Pro 12.9インチ」です。
理系大学生の用途によって最適なモデルが変わるため、自分の使い方に合ったiPadを選びましょう!
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