大阪万博 やめる 行かないその理由

1. 費用の増大と税金負担への懸念

大阪万博の開催に伴う費用が当初の見積もりを大幅に上回っていることが、参加をためらう大きな理由となっている。2023年時点での建設費は1,850億円とされていたが、資材価格の高騰や人件費の増加によりさらに膨らむ可能性が指摘されている。この費用の多くが税金で賄われるため、住民の間では「私たちの生活に本当に必要なものなのか」という疑問が広がっている。特に、教育や福祉の予算が削られる中での大規模支出に対しては批判の声が強く、「そのお金を別の分野に回すべきだ」という意見が多く見られる。こうした背景から、大阪万博を「無駄遣い」と考え、参加を見送る人が増えているのである。

2. 会場の準備遅れと安全面の不安

万博会場の建設が予定よりも大幅に遅れていることが、参加を控える理由の一つである。大阪万博のメイン会場である「夢洲」は、埋め立て地であり地盤の安全性に懸念がある上、インフラ整備の遅れが目立つ。さらに、開幕までの期間が迫る中、建設作業の過密化により労働環境の悪化や安全対策の不備が懸念されている。特に、会場の安全管理が不十分なまま来場者を迎えるリスクに対し、「無理をして開催するのは危険だ」という声が強まっている。万博の成功には万全な準備が不可欠であるが、その見通しが立たない現状が「行かない」という判断につながっているのである。

3. 環境問題や社会的意義への疑問

大阪万博の開催に伴う環境への影響や、社会的意義の希薄さが指摘されている。万博会場の建設には大量の資材が使用され、周辺環境への負担が懸念されている。さらに、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」は抽象的であり、来場者にとって「実際にどのようなメリットがあるのか」が見えにくいという指摘もある。こうした中、気候変動や環境保護が重視される現代において、万博が「時代に合わないイベント」と見なされることも少なくない。そのため、「環境問題への配慮が不十分なイベントには参加したくない」という意識が広がっているのである。

4.大阪万博の入場料が高額であること

大阪万博の入場料が高額であることに対する批判が広がっている。大人料金が7,500円に設定されたことは、家族連れや海外からの観光客にとって大きな負担となる。この金額は過去の万博と比較しても異例の高さであり、多くの人々が「高すぎる」と感じるのも無理はない。

さらに、物価高や経済不安が続く中での高額な料金設定は、来場者数の減少を招く可能性がある。万博は本来、多様な人々が参加し、世界の文化や技術に触れる場であるべきだが、高額な入場料がその機会を奪ってしまうのではないかという懸念がある。

政府や主催者は「収益確保や運営費の高騰が理由」と説明するが、それが納得できるものではないとの声は多い。万博の成功には、より多くの人々が気軽に訪れ、楽しめる環境づくりが欠かせない。高額な入場料がその妨げとなるのであれば、再考の余地があると言わざるを得ない。