領土の拡大のために戦争をし続けてきたロシア

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ロシアは広大な領土を持つ国ですが、その歴史の中で何度も侵略や領土拡大を行ってきました。以下、有史以来の主な侵略や拡張の歴史を時代ごとにまとめます。


1. キエフ・ルーシ時代(9世紀~13世紀)

  • 882年:ノルマン人(ヴァリャーグ)によるキエフ征服(リューリク朝の成立)
  • 10世紀~12世紀:スラヴ諸部族の統合と周辺地域への影響拡大

2. モスクワ大公国時代(14世紀~16世紀)

  • 1480年:モスクワ大公イヴァン3世が「タタールのくびき」からの独立を宣言
  • 1478年:ノヴゴロド公国を征服し、領土拡大ノブゴロド国と表記され、公国と言うこともある。ゴロドは「城塞」の意味。もともとスラヴ人が居住していたが、862年、バルト海方面からノルマン人のルーシ(ルス)が、リューリクに率いられてこの地に侵入、ノヴゴロドを占領し、スラヴ人を支配する国家を建設した。ノルマン人はスラヴ人に同化していき、やがてルーシからロシアという名が起こり、これがロシア国家の起源とされている。ノヴゴロド国は後にキエフに建国されたキエフ公国に併合される。
  • 1552年・1556年:イヴァン4世(雷帝)がカザン・ハン国、アストラハン・ハン国を征服し、ヴォルガ川流域を支配
  • 1581年~:コサック隊長イェルマークによるシベリア進出(シビル・ハン国征服)

3. ロシア・ツァーリ国(16世紀~18世紀)

  • 17世紀:シベリア開拓が本格化(オビ川、エニセイ川、レナ川流域)
  • 1654年:ポーランド=リトアニア共和国からウクライナ・ヘトマン国家の一部を獲得(大北方戦争の前哨戦)
  • 1700年~1721年:大北方戦争(スウェーデンとの戦争)でバルト海沿岸を獲得
  • 1783年:クリミア・ハン国併合(ロシア帝国の南方進出)

4. ロシア帝国時代(18世紀~20世紀初頭)

  • 1801年:ジョージア(グルジア)併合
  • 1812年:ナポレオン戦争に勝利し、ヨーロッパへの影響力拡大
  • 1813年:イランとの戦争(ゴレスターン条約)でカフカス地方の領土拡大
  • 1853年~1856年:クリミア戦争(オスマン帝国・イギリス・フランスと対立)
  • 1860年:北京条約で清から沿海州(ウラジオストクを含む)を獲得
  • 1867年:アラスカをアメリカに売却
  • 1904年~1905年:日露戦争で南下政策を阻まれる

5. ソビエト連邦(1917年~1991年)

  • 1919年~1921年:ポーランド=ソビエト戦争(敗北し領土拡張ならず)
  • 1920年代~1930年代:中央アジア(カザフスタン、ウズベキスタンなど)を完全支配
  • 1939年
    • ソ連のポーランド侵攻(独ソ不可侵条約に基づく)
    • フィンランド侵攻(冬戦争)
  • 1940年:バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)併合
  • 1945年
    • 第二次世界大戦終結後、東欧諸国を衛星国化(ポーランド、ハンガリー、チェコスロバキアなど)
    • 南樺太と千島列島を日本から占領
  • 1979年~1989年:アフガニスタン侵攻(泥沼化し撤退)

6. 現代ロシア(1991年~現在)

  • 1994年~1996年、1999年~2009年:チェチェン紛争(ロシアによる強制的統治)
  • 2008年:グルジア(ジョージア)紛争(南オセチア、アブハジアを事実上支配)
  • 2014年:ウクライナ・クリミア併合
  • 2022年~:ウクライナ侵攻(戦争継続中)

まとめ

ロシアは有史以来、多くの領土拡張を行ってきました。特に、シベリア進出、カフカス・中央アジア支配、バルト海沿岸の獲得、ソ連時代の拡張などが大きな転換点になっている。現在もウクライナ戦争を続けている。戦争を繰り返している。

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