毎日を忙しく過ごしていると、やるべきことや考えごとが次々と浮かんできて、あれもこれもあるとなって何から手を付けたら良いのか頭の中がまとまらないと感じる場面が増えていきます。仕事のこと、家庭のこと、人とのつながり、将来への不安など、たくさんの思いが一度に押し寄せてくると、何から手をつければよいのか?。頭の中がまとまらないままでは、行動に移すのも難しく、気持ちまでなんとなく落ち着かなくなってしまいます。
まとまらない頭の中を少しずつ整理していくためのヒントを、考えましょう。特別な道具も難しい知識も必要ありません。誰でも今日から取り入れられる小さな工夫ばかりです。頭の整理に役立つヒントをいくつか知っておくと、毎日の暮らしや仕事に落ち着いて向き合えるようになり、心にも少しゆとりが生まれます。
1. なぜ頭の中はまとまらないのか、原因を知ることが整理の第一歩
1-1. 情報が多すぎて頭がいっぱいになる仕組み
頭の中がまとまらないと感じるとき、多くの場合は考えごとそのものよりも、抱えている情報の量が多すぎることが原因になっています。実際にはあれこれ思っているだけで何にも進んではいません。私たちは一日のあいだに、家族や同僚との会話、スマートフォンの通知、テレビやインターネットの情報など、数えきれないほどの言葉や映像にふれています。受け取った情報は、自分が気づかないうちに頭の中にたまっていきます。たまった量が増えれば増えるほど、頭の中は混み合った部屋のような状態になり、必要なものをすぐに取り出せなくなってしまいます。
人の頭は、一度にたくさんのことを覚えておくのがあまり得意ではありません。やるべき用事を五つも六つも同時に思い浮かべながら作業をしようとすると、一つひとつへの注意が薄くなり、結局どれも中途半端になってしまいがちです。頭の中がまとまらないと感じる背景には、覚えておこうとする情報が多すぎて、頭が処理しきれていないという事情が隠れています。
大切なのは、自分の頭を責めないことです。情報が多くてまとまらないのは、能力が足りないからではなく、誰にでも起こる自然な現象です。まずは「頭の中が混み合っているだけ」と受けとめるだけでも、気持ちが少し軽くなります。整理の第一歩は、まとまらない原因が情報の多さにあると気づくところから始まります。原因を知っておくと、後から紹介するヒントを取り入れるときにも、納得しながら進められるようになります。私はというとこんなに多くの情報量は苦手なので,できるだけ簡単にしようと思っています。つまり面倒なことは後に置いておき、簡単なものから手を付けようと思っています。できそうなことと今までにやったことのあることを先に片付けようとするわけです。でもやっていくうちに時間切れになったり、何か別の内容が現れる時もあります。そんなときはさっさと中断します。でもその時、できるだけ記録はのこしておこうとしています。でないとどこまでやったのかわからなくなるからです。
1-2. 感情と考えごとが混ざって整理しにくくなる理由
頭の中がまとまらないもう一つの理由として、考えごとと感情が混ざり合っている状態が挙げられます。たとえば、明日までに仕上げなければならない用事を思い浮かべると、同時に「間に合わなかったらどうしよう」という不安もわいてきます。やるべきことという事実と、不安という気持ちがひとかたまりになってしまうと、頭の中はますます重たく感じられ、整理がしにくくなります。
感情は、私たちが前向きに動くための大切な力になる一方で、強くなりすぎると考えをかき乱してしまう面も持っています。心配や焦りが大きいときほど、同じ考えが頭の中をぐるぐると回り続け、いつまでも結論が出ないという状態に陥りがちです。頭がまとまらないと感じるとき、実は事実の整理ができていないのではなく、気持ちの高ぶりが整理をさまたげている場合も少なくありません。
整理を進めるためには、事実と気持ちを切り分けて考える意識が役立ちます。大変むつかしいですが「今やるべき用事」と「今感じている気持ち」を別のものとして見つめ直すだけで、頭の中の混雑がやわらいでいきます。気持ちそのものを無理におさえこむ必要はありません。感情があること自体は自然ですから、いったん横に置いておくつもりで眺めてみると、考えごとの輪郭がはっきりしてきます。まとまらない頭を整理するヒントとして、感情と考えを分けて見る習慣を覚えておくと、後々とても役立ちます。すこし練習というか訓練が必要です。絶対に今やることなのか、どうなのか、重要度のこともあるようです。
2. 頭の中を整理するための書き出すヒント
2-1. 思いついたことをすべて紙に書き出す方法
頭の中を整理するうえで、もっとも手軽で効果を感じやすいヒントが、思いついたことを紙に書き出す方法です。頭の中だけで考えをまとめようとすると、覚えておくことと考えることを同時に行わなければならず、負担が大きくなります。紙に書き出してしまえば、覚えておく役割を紙にまかせられるので、頭は考えることだけに集中できるようになります。これについては私はトイレの入り口に100円ショップで買ってきた白板に書いているか、メモを貼り付けています。トイレは1日に何回も行くのでいやでも見るからです。
やり方はとても簡単です。手元に紙とペンを用意して、頭の中に浮かんでいる用事や気がかりを、思いつくままにどんどん書き出していきます。順番や正しさは気にしなくて構いません。「牛乳を買う」「来週の予定を確認する」「友人に返事をする」といった小さなことから、「将来について考える」といった大きなことまで、頭に浮かんだものをすべて外に出してしまうつもりで書きます。書き出す作業を続けていくと、頭の中にたまっていたものが目に見える形になり、混み合っていた頭が少しずつ軽くなっていきます。
2-2. 書き出した内容を分けて整理するコツ
頭の中を紙に書き出したら、次は書き出した内容を分けて整理していきます。書き出しただけでも頭はずいぶん軽くなりますが、整理まで進めると、何から取り組めばよいのかがはっきりして、行動に移しやすくなります。整理のコツは、書き出したものを大きく二つの視点で見直すことです。
一つ目の視点は、「今すぐできること」と「今はできないこと」を分けることです。すぐにできる用事は、思いきって早めに片づけてしまうと、頭の中の数が減って気持ちが楽になります。今はできないことは、いつ取りかかるかをざっくり決めて、いったん頭から離しておきます。やる時期を決めておくと、頭の中で何度も思い出して気をもむ必要がなくなります。
二つ目の視点は、「自分で動かせること」と「自分ではどうにもならないこと」を分けることです。自分の行動で変えられることには、できる範囲で手を打っていきます。一方で、天気や他人の気持ちのように自分の力ではどうにもならないことは、考え続けても答えが出にくいものです。手放してよい考えごとだと整理できると、頭の中の重さがぐっと減ります。書き出した内容を二つの視点で分けていくだけで、まとまらなかった頭の中が、すっきりとした見取り図に変わっていきます。整理のヒントとして、ぜひ覚えておいてください。
3. 考えがまとまらないときに気持ちを切り替えるヒント
3-1. 一度立ち止まって心と頭を休める大切さ
どれだけ書き出して整理しようとしても、考えがどうしてもまとまらない日があります。疲れがたまっているときや、気持ちが高ぶっているときは、頭の働きそのものが鈍くなっているため、無理に考えを進めようとしても空回りしてしまいます。まとまらない頭を前にして焦りを感じたら、いったん立ち止まって休むという選択も、立派な整理のヒントになります。
休むと聞くと、なまけているように感じて罪悪感を抱く方もいるかもしれません。けれども、頭は休ませることで力を取り戻します。短い時間でも作業から離れて、温かい飲み物をゆっくり味わったり、窓の外をぼんやり眺めたりするだけで、張りつめていた気持ちがほぐれていきます。気持ちがほぐれると、先ほどまでまとまらなかった考えが、自然と落ち着いて見えてくることがよくあります。
立ち止まるときのコツは、頭の中で考え続けるのをいったんやめることです。休んでいるあいだも用事のことを考えてしまうと、頭は休まりません。短いあいだだけでも、考えごとから完全に離れる時間をつくってみてください。深く息を吸ってゆっくり吐くだけでも、気持ちの切り替えに役立ちます。頑張り続けることだけが前進ではありません。立ち止まって心と頭を休めることもまた、まとまらない頭を整理するための大切なヒントの一つです。
3-2. 体を動かして頭をすっきりさせる方法
考えがまとまらないとき、頭の中だけでなんとかしようとすると、かえって行きづまってしまうことがあります。そんなときに役立つヒントが、体を動かして気分を切り替える方法です。机に向かって考え込んでいた姿勢から立ち上がり、少し体を動かすだけで、頭の中の空気が入れかわるような感覚が得られます。
難しい運動をする必要はありません。家のまわりを少し歩いてみたり、軽く伸びをして肩や首をほぐしたりするだけで十分です。歩いているあいだは、考えごとを忘れて景色や足の感覚に意識を向けてみてください。歩くリズムに合わせて気持ちが落ち着いてくると、頭の中の混雑がやわらぎ、戻ってきたときに考えが整理しやすくなっていることに気づきます。座りっぱなしの時間が長いほど、体を動かす切り替えの効果は大きく感じられます。
体を動かす方法のよいところは、頭の整理を意識しなくても、自然と気持ちが切り替わっていく点にあります。一生けんめい考えてもまとまらないときほど、いったん体を動かして頭から離れてみると、不思議と答えがふっと浮かんでくることがあります。考えがつまったら机を離れる、という小さな習慣を持っておくだけで、まとまらない頭との付き合い方がずいぶん楽になります。気分転換のヒントとして、自分が心地よいと感じる動かし方を見つけてみてください。
4. 頭の整理を習慣にして続けるためのヒント
4-1. 毎日少しずつ整理する時間をつくる工夫
頭の中の整理は、一度だけ行えば終わりというものではありません。日々を過ごしていれば、新しい情報や考えごとが次々と入ってきますから、頭の中はまたすぐに混み合っていきます。だからこそ、毎日少しずつ整理する時間をつくることが、まとまらない頭と上手に付き合っていくためのヒントになります。
時間といっても、長くとる必要はありません。一日のうちで五分ほど、頭の中を見直す時間を決めておくだけで十分です。朝の出かける前や、夜寝る前など、自分が落ち着ける時間帯を選んでみてください。決まった時間に頭の中を書き出して整理する習慣ができると、もやもやがたまりきる前に手放せるようになり、頭の中がいつもある程度すっきりした状態に保たれます。
習慣として続けるコツは、頑張りすぎないことです。完璧に整理しようと意気込むと、長続きしません。気が向かない日は一行だけ書く、忙しい日は頭の中で軽く振り返るだけ、というように、ゆるく続けられる形を選んでください。毎日完璧に行うことよりも、細く長く続けることのほうが、頭の整理にとっては大きな力になります。小さな時間を積み重ねていくうちに、まとまらないと感じる場面そのものが、少しずつ減っていくはずです。
4-2. 自分に合った整理のヒントを見つける方法
頭の整理には、たくさんの方法やヒントがあります。本記事で紹介してきた、書き出す方法、立ち止まって休む方法、体を動かす方法も、その一部にすぎません。大切なのは、世の中で広く語られているやり方をすべて取り入れることではなく、自分に合ったヒントを見つけていくことです。人によって暮らし方も考え方も違いますから、心地よいと感じる整理の仕方も、一人ひとり異なって当然です。
自分に合ったヒントを見つけるには、いくつかの方法を実際に試してみるのがいちばんの近道です。紹介した方法を一つずつ試しながら、「気持ちが軽くなった」「頭がすっきりした」と感じられたやり方を覚えておきます。反対に、やってみて負担に感じた方法は、無理に続けなくて構いません。合わないやり方を続けるよりも、自分にしっくりくるヒントをいくつか手元に持っておくほうが、いざというときにずっと役立ちます。見やすい所に付けたカレンダ-に予定を書き込んでおくだけでも整理にはなります。



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