ゴキブリの混入があってその店舗は同日午後5時頃から自主的に営業を停止してるとのことです。
「あのすき家にゴキブリ…それでも、私は牛丼を食べるのか」
深夜、ふと立ち寄るすき家の灯り。
あの安心感が、報道ひとつで音を立てて崩れていく。
「ゴキブリがいたらしい」
その一言が、胃よりも心にダメージを与える。
でも、考えてみる。
完璧な場所なんて、この世にあるんだろうか。
厨房の奥。
慌ただしく動くスタッフたち。
高温多湿、深夜営業、忙しさの中での見落とし。
――想像すればするほど、「誰かの失敗」が「誰かの責任」に変わっていく。
清潔であることは、信頼の第一歩。
でも、失敗が起きたときにどう向き合うかで、信頼は取り戻せる。
だからこそ私は、
「もう行かない」と切り捨てる前に、
企業の声を聞こうと思う。
変わろうとする姿勢に、もう一度期待してもいいんじゃないかって。
牛丼はただの食事じゃない。
それは、日常の中のほっとする時間であり、
疲れた自分を癒してくれる、小さな贅沢。
だから願う。
もう二度と、あんなニュースが出ませんように。
そして、あのカウンター席で、また心から「いただきます」と言えますように。
すき家。そこは、日常の味方だった。
お腹が空いたとき、時間がないとき、ちょっと疲れた夜。
ふと頭に浮かぶ「すき家」のあの看板。
安い、早い、うまい。だけじゃなくて、なんだか“寄り添ってくれる”味がそこにあった。
でも今、ニュースを見てしまった自分は、
ちょっと戸惑っている。
「本当に大丈夫?」
「もう食べられないかも」
そんな不安が、あの安心感に影を落とす。
だけど思い出す。
部活帰りの夕方、仕事帰りの夜中、
誰かと笑いながら食べた牛丼の味。
ミスは許されない。でも、誠実な対応は、きっと届く。
信頼を失っても、それを取り戻そうとする姿に、
また少しずつ、あの「日常」が戻ってくるのかもしれない。
私はまだ、
“すき家”を、完全には嫌いになれない。
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