1.不登校と引きこもりの人数
確かに昔はなかったかもしれないけど今は非常に多い。文部科学省は「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果を公表した。2021年度における小中学生の不登校数は24万4940人。前年度から4万8813人(24・9%)の大幅増となった。内訳をみると、小学生の不登校は8万1498人で前年度比1万8148人増、中学生の不登校は16万3442人で前年度比3万665人増、ともに過去最多。児童生徒1000人あたりの不登校数は小学校で13人、中学校で50人となった。高校でも長期欠席の生徒が約11万8千人となっている。いじめや人間関係の悩み、学習障害や発達障害、家庭環境の問題など、さまざまな要因がからんでいる。
不登校の定義 ~ 不登校とは(文科省)
「不登校児童生徒 相当の期間学校を欠席する児童生徒であって、学校における集団の生活に関する心理的な負担その他の事由のために就学が困難である状況として文部科学大臣が定める状況にあると認められるものをいう」。
引きこもりの定義 ~ ひきこもりとは(厚生労働省)
「さまざまな要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学,非常勤職を含む就労,家庭外での交遊など)を回避し,原則的には6ヵ月以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念である」。
引きこもりは子供だけじゃない
引きこもり状態にある人は、15~39歳で2.05%、40~64歳で2.02%おり、全国の数字にあてはめて約146万人と推計されている。上の引きこもりの子供の数を差し引いても100万人以上が大人の引きこもりになる。